アラビア海を望む
ふいに展望が開けました。
アラビア海(島の北側、すなわちイエメン本土側の海)です。
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ドライフラワーになっています。
ガイドのAフマド氏の携帯に電話がかかってきました。Aフマド氏は英語で、今、スカンドにいる、花はほとんどない、と報告していました。電話の相手はソコトラ島に長期滞在しているイギリス人植物研究者。
私たちはいろいろな植物を見て満足していましたが、花の最盛期は1月半ばから2月初め位までだそうです。また、その頃に再訪することができるでしょうか。
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ソコトラアロエ / Socotran Aloe / صبر سقطري ، طيف / Aloe perryi
アイヘフト渓谷では葉だけでしたが、スカンドではおおかた花が咲いていました。
ところで、「アロエ」をネットで検索すると、「アロエ」の語源はアラビア語で「苦い」を意味するalloehと書いているサイトが沢山ヒットします。しかし、これは間違い。「アロエ」の語源はギリシャ語のaloeです。
アラビア語では、アロエはサビル(Sabir/صبر)と言います。預言者ムハンマドの言行録の中に「アロエ(ألوة)」という言葉が出てきますが、それは沈香のこと。
アラビア語で「苦い」はムッル(murr/مر)。この言葉はミルラ(没薬)myrrhの語源となっているので、アラビア語の「苦い」が語源、苦いものといえばアロエ、という連想から、アロエの語源はアラビア語ということになったのでしょうか。
ソコトラ島のアロエとアレキサンダー大王の関係については、アラブの地理学者イドリーシー(1100~1165年)が次のように書いています(原典はこちら)。
アレキサンダーは東方遠征の間、師アリストテレスがアロエの島を手に入れるよう勧めていたことを忘れずにいた。インド遠征を終え、インド洋をオマーン湾に向かって進んでいる途中、ソコトラ島に立ち寄ると、島の肥沃な土壌と温暖な気候が気に入り、そのことをアリストテレスに知らせた。すると、アロエは多くの薬効をもつ素晴らしい薬であるから、島民を他へ移動させ、代わりにギリシャ人を住まわせて、アロエを保護させるようにと返事がきた。そこで、師の言うとおり、島民を追い出し、ギリシャ人を移住させて、アロエの保護と栽培を行うよう命じた。
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岩山を越えると、大きなお山が出現しました。
ハグハル・スカンド。ソコトラ島最高峰(標高1600m)。
注:「ハグハル」はソコトラ語で「高い場所」の意味。ハグハルと呼ばれる場所は島に3箇所ある。
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おもしろい形の木です。頂上近く、岩山を回り込んだところにもありました。

ギガス / Socotran fig / كرتب / Dorstenia gigas
クワ科ドルステニア属。ソコトラ島固有種。準絶滅危惧種。
ギガスはよくボトルツリーと間違えていましたが、これもギガスだということに気づいたのは帰国後、学名の確認をしていたときでした。
一番上の写真の右上に、岩山を登る現地ガイドMハンマド君の姿が写っています。この辺りに枯れたベゴニア(Begonia socotrana)が数株ありました。花の時期は12月とのこと。
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ガイド・Aフマド氏の専門は樹木。写真を撮った後、花を押し花にしていました。
Hypericum balfourii
オトギリソウ科オトギリソウ属。ソコトラ島固有種。絶滅危惧種(VU)。
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ソコトラ島に長期滞在するイギリス人植物研究者(注)が、この写真を見て、初めて見る花だと言っていました。もしかして私、新種を発見してしまった![]()
イエーイ![]()
注:植物の学名の多くは彼女に教わりました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2008年6月26日追記
イワダレソウ / Phyla nodiflora (Lippia nodiflora)
クマツヅラ科イワダレソウ属。
*さむばーどさんに教えていただきました。
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Commiphora planifrons
カンラン科ミルラノキ属 。ミルラノキ(ミイラに使われた没薬は、この樹木から分泌される樹脂)と同属。ソコトラ島固有種。準絶滅危惧種。
スカンドの現地ガイド・Mハンマド君。
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Hypoestes pubescens(キツネノマゴ科ヒポエステス属)、あるいはDicliptera effusa(同科ハグロソウ属)。
写真に写っている大きな葉は他の植物。
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少し後に、赤く色づいた実を見つけました。
Rhus thyrsiflora
ウルシ科ヌルデ属。ウルシノキ、ハゼノキ、スマック(乾燥させた実を挽いたものは中東でスパイスとして使われる)などと同属。ソコトラ島固有種。
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Crotalaria socotrana(マメ科タヌキマメ属)か、Lotus ononopsis(マメ科ミヤコグサ属)か、それとも?
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料理担当のはずのドライバーは寝ていて、英国留学の経歴をもつガイド、Aフマド氏が昼食の用意をしてくれていました。といっても、時間がもったいなので、ツナ缶、トマト、タマネギ、チーズを混ぜただけ。それをパンにはさんで食べます。ただそれだけなのに、オイシイー![]()
デザートはサナアで買ったリンゴ
(注:写真右の鍋の中)。
食べ終えるとすぐに出発です。ヤッラー!
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コリアンダー / Coriander / كزبرة / Coriandrum sativum
ハリーラ(モロッコのトマトスープ)にはコリアンダーの生葉が欠かせません。あまり売っていないし、あっても高いので、自宅で栽培してみました。3回収穫して、ハリーラを堪能。
4月になって暖かくなると、あれよあれよと大きくなり、ついに花が咲きました。あの独特の香りからは想像できない、可愛らしい花。
今しがた、小雨の中、撮ってきた写真。
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